元歯科衛生士が語る!タイの歯医者選びと日本との違い、あれこれ。

バンコクからサワディーカー!

バンコク在住14年のブリ子です。

最近、斎藤元彦兵庫県知事が再選を果たしたってことで、

ネットでは彼の名前を見ない日はありません!

(私はテレビは見ない)

かつて全議員から不信任を突きつけられ失職した彼ですが、

その当時は「鋼メンタル」「サイコパス」

とかボロカスに叩かれまくりでした。

ところが、

今ではなんと「利権と戦うヒーロー」として一部で大人気に。

何年か後にはNetflixでドラマ化されるんじゃないかと思うくらい、

ほんとに壮絶です。

 

今回は「タイの歯医者事情」について語ろうかと思います。

私は、日本で歯科衛生士をしてました。(今はすっかり遠い過去…)

技術も医療も日々進化しているので、最前線のことは知らない部分もありますが、

タイの歯医者さんで「おっ?」と気づいたことをゆる~く書いていこうと思います。

別に「日本の歯医者が一番!」なんて全然思ってはなくて。

その国のやり方や文化があって、それが良しとされているならそれでOK。

あくまで私や家族が体験したり、友人から聞いたりしたタイの歯医者のお話。

もしかしたら、私が知らないだけでタイにももっといろんな歯医者さんがあるかもしれませんが、

そのへんはご了承くださいませ。

タイの歯医者の特徴と日本との違い

専門性が高い!でも一発解決は難しい?

タイの歯医者さんは、専門分野が細かく分かれています。

詰め物が取れたなら「補綴(ほてつ)」の先生、

歯茎の問題なら「歯周病」専門の先生、といった感じです。

初診では一般歯科医が診てくれるものの、応急処置で終わり、

次回は専門医にバトンタッチという流れが一般的です。

ただ、歯科医院によっては専門医が週に決まった日にしか来ない場合もあって、

予約が先延ばしになりがち。

「あれ?まだ治療始まらないの?」なんてことも。

診察はどの先生がいい?

たとえば、総合病院の歯科では、受付で「どの先生がいいですか?」と聞かれることがあります。

大きな病院だと専門医の先生も多いです。

紹介がなければ先生の腕前なんて分からないので、

その場で空いている先生にお願いすることがほとんど。

ただ、心のどこかで「この先生、空いているってことは…人気がない?」

なんて、余計な不安を感じてしまうこともあります。

日系歯医者って日本人の先生がいるの?

バンコクには、日本人向けの歯科クリニックがいくつかあります。

特徴としては、 日本語の通訳(タイ人や日本人)が常駐 していたり、

先生が日本語や英語を話せたりするので、言葉の壁を気にせず通える点が魅力です。

ただ、治療を担当するのはほとんどの場合タイ人の先生。

日本人の歯科医師がいる場合も、アドバイザー的な立場で、

実際に治療を行うことは基本的にありません。

「え、日本人の先生に診てもらえると思ってた!」と思うかもしれませんが、

これは タイでは日本の歯科医師免許を使って治療を行うことが難しい ためです。

とはいえ、日系クリニックにいるタイ人の先生は、日本での研修や留学経験を持つ方も多く、

日本の治療スタイルを理解している ケースが多いので、安心して受診できると思います。

歯列矯正はおしゃれの一部?

日本では「矯正器具はできるだけ目立たせたくない」という人が多いですよね。

私が矯正歯科に勤めていた時、イベントに合わせて矯正器具のゴムを変えるのを提案してました。

例えば、クリスマスシーズンなら緑×赤の組み合わせとか。

でも、ほとんどの患者さんが「できるだけ目立たない色で」と選んでいました。

一方、タイではその真逆。

矯正器具のゴムをカラフルにして、

まるでアクセサリーのように楽しんでいる人がたくさんいます。

矯正をしていること自体が「美意識が高い」「ステータスを示している」

と見られることもあるそうです。

さらに驚くのは!

矯正をしていないのに矯正しているように見せるダミー器具をつける人もいるという噂!笑

ほんまかいな笑

とはいえ、タイでも矯正は安いわけではありません。

ただ、日本よりは手ごろな価格で治療を受けられるため、特に若い人たちの間で人気が高いようです。

「矯正を恥ずかしいものではなく、おしゃれとして楽しむ」――これこそタイならではの文化ですね!

診療スピード、タイと日本どっちがいい?

タイの歯医者さんはスピーディーで効率的。

虫歯治療やクリーニングが1回で終わることも珍しくありません。

時間を節約したい人には嬉しいポイントですが、

じっくり診てもらいたい人には物足りないと感じるかも。

日本の歯医者さんの「丁寧な説明」が恋しくなることもあります。

タイの歯医者、私の体験談

レントゲンで即クラウン!?

タイに移住したばかりの頃、某有名私立病院の歯医者に行ったときの話です。

奥歯がズキズキ痛くて「これはプロに頼るしかない!」と駆け込みました。

受付で「先生の希望は?」と聞かれたけど、初めて行く病院でわかるはずもなく。

「空いている先生でお願いします」と答え、案内されました。

で、診察してもらったのですが、レントゲンを撮って先生の一言が、

「削ってクラウンですね。」

…え、相談とかないんだ?と思いながら、納得できずにその日はレントゲンだけで退散。

その後、日本で歯医者に行ったら「歯茎が腫れてるだけですね。」とのこと。

適切に処置してもらい、それで治りました!

あの時、健康な歯を削らなくて本当に良かった…。

子どもの歯科治療の話

タイにも小児歯科専門の先生がいます。

子どもへの対応に慣れている分、一般の先生よりも優しく、

配慮した治療をしてくれることが多いです。

それでも、大人でさえ緊張する歯医者の雰囲気。

子どもなら尚更、「何をされるの!?」という怖さがとてもあると思います。

我が家の息子も小さい頃は歯医者が大の苦手でした。

思い出すのは、日本で私が働いていたときの小児歯科での対応。

小児の患者さんには、いきなり治療を進めることは、あまりありません(緊急時は別ですが)。

まずは少しずつ慣れてもらう。

子どもの様子を見ながら段階的に治療を進めていきます。

調子が良さそうならまとめて治療を行うこともありますが、

何よりも「怖い」と思わせない工夫が大切でした。

一度恐怖心を感じると、次回の診察が地獄になりますからね…。

タイでも、こうした配慮がある小児歯科の先生に当たれば、親としては安心ですね。

ただ、病院や先生によって対応がさまざまなのが正直なところ。

事前に評判を聞いたり、初診で先生の雰囲気を確認してみるのが良いですね。


タイの歯医者、ここを改善してほしい2つ

私自身、タイムリーな事に、ちょうど少し前にタイの歯医者さんに行ったことがあります。

そのとき気づいた3つの事があります。

治療中のうがいの少なさ。(これ、先生によるかもしれませんが…)

口をずっと開けっぱなしなので、顎が痛くなるんですよね

また、言葉の問題もあると思いますが、

事前に「今から○○しますね」「椅子を倒しますね」などの声掛けがもっとあれば、

リラックスできるのになぁ、と感じました。

あと膝掛けが欲しいなぁ

冷房が直接当たることが多いタイでは、ブランケットの気遣いが欲しいところ。

チェアに寝そべった状態で冷気直撃!

日本では膝掛けの提供は当たり前だったので、この点はちょっと残念かな。

私が思うタイでの歯医者選びのコツ5つ

言葉が通じるか

歯医者さん選びで大事なことのひとつ、それはズバリ 「言葉が通じるか」

歯の痛みを伝えるだけでも、「ズキズキ」とか「ズーン」とか、

微妙なニュアンスがあるじゃないですか。

もし伝え方を間違えたら、ただの歯石取りで帰れるところを、

クラウン装着コースなんてことになりかねない…。笑

口コミやレビューを活用する

お店探しと同じように、Googleレビューや誰かのブログなどをチェックするのがおすすめ。

実際の患者さんの声は参考になるし、特に海外在住者が多いエリアでは、

英語や日本語の口コミも見つけやすいです。

知り合いに聞く

友達や同僚に「どこがおすすめ?」と聞いてみるのも良い方法。

意外と「友達の友達が通っているところが良いらしいよ」なんて話まで広がることもあります。

「あそこはちょっと…」という噂も結構耳にします(笑)。

そういった情報はネットには載らないので、

実際に通っている人のリアルな意見って、やっぱり信頼できます。

初診の印象を大事にする

初めて訪れるときは、先生がどれだけ丁寧に診察してくれるか。

急ぎ足で終わらせようとする感じだと、少し不安になります。

先生やスタッフとの相性

最終的には直感やフィーリングも大事かなと思ってます。

先生やスタッフとのやり取りがスムーズで、

こちらの話をちゃんと聞いてくれるクリニックだと安心感が違いますよね。

まとめ

歯医者選びって、実は人生の一大事。

特に海外では、、。

どこで治療を受けるかで、歯の未来がガラッと変わります!

今回は、そんな私が思う、タイと日本の歯医者さんの違いをざっくりまとめてみました。

日本ではスーパーGP(なんでもできる歯科医)」を目指す先生が多いです。

一人で矯正からインプラントまでカバーしてくれるから便利ですね。

でも、タイでは専門医と連携して治療するスタイルが主流かなと思います。

たとえば、歯周病専門医や小児歯科医が、それぞれの分野で腕を発揮してくれる。

まずは行ってみるしかない!

どんなに情報を集めても、結局は相性次第な所もありますよね。

良い歯医者さんに巡り会えますように。

では、また!